『公益財団法人吹田市国際交流協会 公益財団法人移行10周年記念式典』開催報告
吹田市国際交流協会(SIFA)は1991年に財団法人として設立され、その後2013年に公益財団法人に移行してから、2023年に10周年を迎えました。
このことを記念して、2023年11月11日(土)に公益財団法人移行10周年の記念式典を開催しました。
式典の中では感謝状贈呈とシンポジウムを行い、併せて、協会発足のきっかけとなった国際交流事業について企画展示「31年の国際交流を振りかえる」を11月6日~16日までの10日間にわたって、千里ニュータウンプラザ2階ロビーにて実施しました。
【感謝状贈呈】
多文化共生社会の推進に向けたまちづくりに貢献してきた下記7団体に対して、これまでの感謝とともに、これからも多文化共生社会の実現を目指し活動していく仲間として感謝状を贈呈しました。
・吹田国際隣人グループ「SING」
・「千里国際友好会」
・「たのしい日本語」
・日本語教室「西山田あいうえお」
・「日本語クラブ」
・世界の料理「ピロギ・ジャパン」
・日本伝統文化紹介グループ「和ごころ」
【シンポジウム】
シンポジウムでは、長年多文化共生に関わってきた多様なパネリストたちが、誰もが安心して暮らせる社会の実現に向けて求められることや、この先のビジョンなどなどについて、それぞれの視点からお話しました。
西口光一さん(日本語教育学会会長)、五月女賢司さん(大阪国際大学)は、日本語教育や地域における在住外国人への支援や共生等について学術的な視点からのお話を、ホゼアLベーカーⅢさん(SIFA語学講師)、中原あや子エリアネさん(SIFAボランティア)は、自身のルーツや、外国人として生活をすることなどこれまでの経験や、子供たち世代の未来において求められることなど、率直な言葉を投げかけてくれました。また、西田立夏さん(吹田市都市魅力部文化スポーツ推進室室長)は行政の立場から、多文化共生に関する吹田市の現状や今後の展望などを示してくれました。
シンポジウムの中で出た意見や提言を受け止め、今回の企画を良い節目として、当協会としての役割をしっかりと担っていかなければと改めて実感する機会となりました。
【企画展示「31年の国際交流を振りかえる」】
1982年にスリランカ・モラトワ市、1989年にオーストラリア・バンクスタウン市(現 カンタベリバンクスタウン市)と友好姉妹都市締結を調印し、ホストファミリーをはじめ、市民の国際交流が盛んになりました。海外研修も1年間に3回実施している時期もありました。
小中学校における姉妹校交流や個人や団体等への活動へと形を変えながら、市民による国際交流が発展していく様子を展示しました。展示をとおし、市民の熱心な思いと行動力を知ることができました。
展示にあたっては、ホストファミリーのボランティアのみなさん、五月女賢司氏(大阪国際大学)吹田市立博物館より多くのご協力を得ました。
10周年を記念する今回の一連のイベントをとおして、SIFAに関わってきてくださった多くの方々との繋がりがより強固なものとなり、また、新たなご縁をいただくこともできました。これからの10年、さらにその先の10年も多文化共生社会の実現に向けて取り組んで参ります。
これからも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
『公益財団法人吹田市国際交流協会 公益財団法人移行10周年記念式典』
★以下の事業は終了しました。
日時:11月11日(土曜日)14:00~16:00
※思い出の品・写真展は11月6日(月曜日)13:00~11月16日(木曜日)15:00
場所:千里市民センター大ホール(千里ニュータウンプラザ2階)
※思い出の品・写真展は千里ニュータウンプラザ2階ロビー
参加費:無料
申込:10月2日(月曜日)から受付開始
下記いずれかの方法で、①氏名(ふりがな)、②電話番号、③住所、④メールアドレスをお知らせください。
・WEB
・電話
・メール
・当協会窓口
内容:
〇感謝状贈呈
〇シンポジウム「多文化共生:非日常から日常へ」
パネリスト
西口 光一(広島大学特任教授、大阪大学名誉教授、日本語教育学会会長)
五月女 賢司(大阪国際大学准教授)
Hosea L. Baker Ⅲ(SIFA語学講師)
中原 あや子 エリアネ(SIFA ボランティア)
西田 立夏(吹田市都市魅力部文化スポーツ推進室室長)
ファシリテーター
近藤 佐知彦(SIFA 理事長)
〇国際交流事業に関する思い出の品・写真展
主催:公益財団法人吹田市国際交流協会
後援:吹田市、吹田市教育委員会、国立大学法人大阪大学、関西大学、(公財)大阪府国際交流財団、(公財)とよなか国際交流協会、(公財)箕面市国際交流協会